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株式投資に必須!四季報の読み方

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会社四季報とは、東洋経済新報社が年に4回出している上場企業の情報がまとめられている本のことをいいます。

 

上場企業の会社概要や売上・利益などがまとまっているので多くの株式投資家が利用してる本になります。

 

しかし、株式初心者の方にとって四季報を読むことはハードルが高いと思います。

様々な情報があるので、どこが大切なのか分からない方も多いと思います。

 

そこで今回は、株式投資に活かすことができる四季報の読み方について説明します。

 

四季報は無料で読むことができる!

四季報の内容について説明する前に、四季報を無料で読むことができる方法があります。以前は、四季報は本でしか見ることができませんでした。

 

しかし、最近は、オンラインで四季報を読むことができます。オンラインで読む場合はお金はかかりますが、下記の証券会社に口座を開設すれば無料で四季報を利用することができます。

 

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券
  • SMBC日興証券

 

四季報は1冊2,000円くらいするので年に4冊買った場合8,000円です。

結構大きな負担だと思うので是非四季報を利用する際は、上記の証券会社に口座を開設することをおすすめします。

四季報に載っていること

四季報に書いてあることは主に以下の12個です。

 

  1. 業種
  2. 社名・事業内容等・本社所在地
  3. 会社概要
  4. 業績
  5. 業績修正変化記号(「↑」「↓」によって業績の変化が一目で分かる)
  6. 株主
  7. 役員・連結会社
  8. 財務
  9. 資本移動・株価・格付け
  10. 株価チャート
  11. 株価指標
  12. 配当

です。

どれも株式投資をするうえで非常に重要なのでしっかり理解していきましょう。

 

・①業種 ②社名・事業内容等・本社所在地 ③会社概要

株式投資をするにあたって投資しようとしている会社がどのような事業をしているのかについて知ることは重要です。

①、②、③をまずは読んでどのような事業をしている会社なのか把握するようにしましょう。

 

・④業績 ⑤修正変化記号

株式投資をするうえで投資対象の業績を知ることは非常に重要です。業績がいい会社は当然、期待感を持つことができますし、逆に業績が悪い会社の場合は、投資をする時に警戒感を持つことができます。

 

四季報には、業績だけでなく、業績修正をした場合も矢印で簡単に把握することができるので視覚的にも確認しやすいです。

 

・⑥株主 ⑦役員・連結会社

株主構成や会社の経営を担う役員について知ることも重要です。

ただし、日本の企業は株式を企業で持ち合っている場合が多いですし、役員に関してもよほど有名な人でないとピンと来ないと思うのでさらっと読む程度でも良いかもしれません。

 

しかし、投資ファンドが株主に入っている場合は、買い増しや大規模な売りを仕掛ける可能性があるのでチェックするようにしましょう。

 

・⑧財務

財務情報を確認することは重要です。

財務状況が良ければ、仮に業績が悪くても、すぐに会社が傾く可能性はありませんが、財務状況が悪いと一気に傾いてしまう可能性がありますので、しっかりチェックするようにしましょう。

 

財務欄で特にチェックしてほしいところは、「自己資本比率」と「営業キャッシュフロー」・「ROA」「ROE」です。

 

自己資本比率は、会社の安全性を示すものです。

一般的に、自己資本比率が高ければ安全性は高いとみることができます。

 

営業キャッシュフローとは、会社が本業によって1年間に得たキャッシュの量を表しています。

営業キャッシュフローがマイナスであると本業に陰りがみえているということになるので要注意です。

 

ROAとは、Return On Assetsの略で、日本語にすると、総資産利益率のこといいます。

ROEとは、Return On Equityの略で、日本語にすると自己資本利益率のことをいいます。

 

ROAもROEもいずれも高い方が少ないお金で大きな利益を出しているということになるので利益の効率性が高いと見ることができます。

 

・⑨資本移動・株価・格付け ⑩株価チャート ⑪株価指標

こちらが株式投資をするうえで、四季報の中で最も重要な項目になります。

株価の項目では、過去の高値や安値を見ることができますし、株価チャートでは株価の動きを確認することができます。

 

株価指標で重要なのが、PERやPBR・EPSです。

 

PERとはPrice Earnings Ratioの略で株価収益率のことをいいます。

PBRとはPrice Book-value Ratioの略で株価純資産倍率のこといいます。

PER・PBRともに低い方が割安ということになります。

PERは15倍・PBRは1倍が株価が割安か割高の目安になります。

 

EPSとは、Earnings Per Share の略で、1株当たり純利益のことをいいます。

EPSの数値が高いほどその企業の収益力が高いと見ることができます。

 

・⑫配当

配当は、その企業が株主に還元していることがみることができます。

特に配当を重視している投資家にとっては重要な指標になります。

 

まとめ

今回は、会社四季報の見方について説明しました。

会社四季報には株式投資に役に立つ情報がたくさんあります。

 

今回の記事で紹介したポイントを意識して会社四季報をまずは読んでみましょう。

様々な情報が入ってくると思います。

 

是非この記事が株式投資で勝つための参考になれば幸いです。

 

【記事を書いた人】

渡辺たかし

都市銀行に11年勤め、資産運用コンサルティング(投資信託、保険、債券、外貨預金など) 融資関係(アパートローン、中小企業融資、ファクタリング)など、様々な業務に携わる。

現在は金融ライターとして活動中。

保有資格 「証券アナリスト ・FP1級 ・日商簿記1級」