投資信託は、少額から利用することができ、また手軽に分散投資をすることができることから非常に人気のある金融商品です。
投資家に代わってファンドマネージャーが運用をしてくれるので、会社員や子育てなどに忙しい主婦の方にもおすすめの金融商品です。
しかし、投資信託を利用したことがない方もまだまだ多いですし、投資信託の始め方がわからない方も多いでしょう。
また、投資信託にはたくさんの種類があり、どのように選んで良いか分からない方も多いのが現状です。
そこで今回は、投資信託初心者の方が投資信託を選ぶ際にチェックすべきポイントについて説明をします。
目次
投資信託のチェックポイントは7つ!
投資信託初心者の方が投資信託を選ぶ際のチェックポイントは主に7つです。
- 投資信託にかかる費用をチェックする
- 運用の中身をチェックする
- 過去の運用実績をチェックする
- 分散投資をする
- 時間分散をする
- 純資産額をチェックする
- 運用期間をチェックする
投資信託を選ぶ際のチェックポイントについて、わかりやすく説明していきますのでぜひ最後まで読んでください。
投資信託にかかる費用をチェックする
投資信託には3つの費用がかかります。投資信託にかかる費用は、購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額です。投資信託を選ぶ際は、それぞれの費用についてしっかりチェックしましょう。
購入時手数料
購入時手数料とは、投資信託を購入するときにかかる手数料です。
購入時手数料は、全く同じ投資信託でも、購入する金融機関によって手数料率は変わってきます。
一般的に対面型の証券会社や銀行で購入する場合、購入時手数料は高く、ネット証券など非対面型の金融機関で購入する場合は低い傾向があります。
同じ投資信託を買うのであれば、少しでも安い手数料で購入することができる金融機関で購入するようにしましょう。
金融機関によっては、まったく同じ投資信託でも手数料に3%以上差が出ることもありますので、投資信託を購入する場合は、必ず手数料をチェックするようにしましょうね。
インターネットで検索すれば、簡単に1番低い手数料の金融機関を検索することができます。
ちょっとした手間で大きくコストがかかりますので注意してください。
信託報酬
信託報酬とは、投資信託を保有している間にかかる手数料です。信託報酬は、毎日少しずつかかる手数料であり投資信託のランニングコストになります。
投資信託の基準価額は、信託報酬が引かれたあとの数字なので目に見えにくい手数料といわれています。
信託報酬は、投資信託を保有している期間が長ければ長いほど負担が重くなるので、しっかりと信託報酬についてもチェックするようにしましょう。
信託財産留保額
信託財産留保額とは、投資信託を解約するときにかかる手数料です。
最近は信託財産留保額がかからない投資信託も多いですが、かかるものもあるのでこちらもしっかりチェックするようにしましょう。
このように投資信託には、様々な手数料がかかります。
投資信託を購入する際はしっかりとコストを確認することは非常に重要です。
信託報酬と信託財産留保額は、購入する金融機関によって手数料率が異なる事はありませんが、購入時手数料は、先ほど説明した通り購入する金融機関によって大きく変わりますので特に注意するようにしてください。
運用の中身をチェックする
投資信託は様々な資産に投資されています。代表的なアセット(投資資産)には株式・債券・不動産などがあります。
最近は、ヘッジファンドやコモディティなどに投資されている投資信託もあります。
アセットによって、投資信託の値動きは大きく変わるので、ご自身の運用スタイルにあったアセットに投資されている投資信託を選ぶことが重要です。
一般的に、株式や不動産は値動きが激しく、債券は、安定的な値動きをするといわれています。
このようにアセットによって、特徴がありますので、投資信託を選択する際は、アセットの特徴についても覚えておくようにしておきましょう。
過去の運用実績をチェックする
投資信託を選ぶ際は、過去の運用実績もしっかりチェックするようにしましょう。同じ日本株のファンドでも投資されている日本株やファンドマネージャーの腕によって大きく実績は異なります。
過去の実績は、今後の実績を保障するものではないですが、間違いなく参考にはなるでしょう。投資信託の運用実績は運用レポートなどで見ることができます。
分散投資をする
投資しているアセットによって値動きは大きく異なることは先ほど説明をしました。
様々なアセットに分散して投資をすることによって、各々のアセットが違う動きをするので、結果的に全体の値動きは安定する傾向にあります。
様々なアセットに分散して投資をすることを分散投資といいます。分散投資は、安定的に投資を行うためには必要不可欠なものです。
1つのアセットのみに投資をするとそのアセットが大きく値上がりした時には大きく利益を取ることができます。しかし逆に大きく損をしてしまうこともあります。
安定的に運用をするために、投資信託を選ぶ際は、1つの投資信託だけではなく複数の投資信託で分散して投資するようにしましょう。
時間分散
投資信託を購入する際は、まとまった金額を一度に投資をするのではなく、小分けにして買うようにしましょう。
投資信託を購入するタイミングが違えば、当然ですが基準価額は異なります。基準価額が高い時に購入すると、少量の口数しか購入することができませんが、基準価額が低い時に購入するとたくさんの口数を購入することができます。
タイミングをずらして購入することによって平均購入単価は安定するので、投資信託を購入する際は時間を分散して購入するようにしましょう。
純資産額をチェックする
純資産額とは、その投資信託の資産額を表すものです。純資産額が多ければ運用の選択肢が増えるので効率的な運用ができるといわれています。
純資産額が10億円を切ってしまうと投資信託は解散になってしまうので、投資信託を購入する際には、純資産額についてもしっかり確認するようにしましょう。
ちなみに、投資信託が解散になってしまっても、同じ運用会社の別のファンドに手数料なしで切り替えられるのが一般的です。
万が一投資信託が解散になってしまっても、お金がゼロになるわけではありませんので、安心してくださいね。
運用期間をチェックする
購入を検討している投資信託が、どのくらいの期間運用されているかをチェックすることも大切です。
運用期間が長いということは、それだけ多くの投資家に支持されているという証拠になります。
もちろん、運用期間が長いことが一概に良いとはいえないかもしれませんが、投資信託を購入する際の参考にはなります。また、投資信託の中には運用期間が決まっているものもあります。例えば10年経ったら解散しますといったような投資信託です。
運用期間は無期限の方が一般的には安心できます。
まとめ
今回は投資信託の始め方について初心者の方向けにまとめました。
投資信託は投資初心者の方でも始めやすい金融商品として有名ですが、しっかりと利益を出すためにはいくつかのポイントがあります。
ぜひ今回の記事を参考に投資信託を始めて利益を狙っていただけると幸いです。