はじめに
人生100年時代、老後資金2000万円不足。
このようなことが世間的に騒がれるようになってきた中で、将来に不安を感じ、
お金の勉強を始めてみようと思った方も多いのではないでしょうか。
しかし、お金の勉強なんて、いったい何をどう勉強したらいいのか・・・
皆目見当がつかないという方も少なくないと思います。
なぜなら私たち日本人は、これまでお金の勉強をほとんど受けてこなかったからです。
お金の教育がないまま育った大人の末路として、
・定年後、貯金や退職金を増やそうとして無理をして一気に失ってしまった。 ・SNSなどで紹介されている投資案件や副業に闇雲に手を出し、お金も大切な人も失ってしまった・・・
という話もよく聞きます。
このようにならないよう、お金をうまく活用し、人生を賢く舵取りしてもらうべく、
マネーリテラシーを向上していってもらえたら幸いです。
目次
お金とは?
そもそもお金とは何でしょうか?
モノを買うためのもの?
サービスを受けるためのもの?
意外とはっきりと答えられないのではないでしょうか。
なぜなら普段お金が何なのかを意識して使用することはほとんどないからです。
お金については下記のように定義されています。
1、決済手段 2、価値の尺度 3、価値貯蔵手段
言われてみればそうかも。という感じですよね。
お金は、ほとんど価値が変わらず(健全な国家の場合)、タイミングよく交換でき、保管可能です。
これらの機能は、モノやサービスの流通に欠かせないため、世界中で使われています。
はじめになぜこんな初歩的な質問をしたのか?
お金のことを学ぶということは、お金を守り、増やし、上手に使っていく術を得ることになりますが、
それはあくまでもお金を“ツールとして自身の人生に賢く活かすため”であることを
認識しておいて頂きたかったからです。
仮想通貨バブルで億り人になった人達の派手な生活がSNSなどで広まり、お金が全てといった情報が拡散されたり、
某漫画では「金は命より重い。」という名言まで飛び出したりしましたが、
決してそんなことはありません。
また、お金を学ぶこと = 守銭奴への道ではないし、
お金に取り憑かれて生きていくということではないということも
合わせて理解しておいて頂きたいと思います。
そして、世の中にはお金は天下の回りものだから、お金のことを気にするなんて守銭奴のやること。
お金 = 卑しいもの。
と硬く信じている方も未だに多くいます。
だからあなたがお金の重要さに気づき、せっかく勉強をはじめたにも関わらず、
運悪くそういう人に会ってしまった時に、自分がやっていることは悪いことだと思わされて、
勉強を止めてしまうことがないようにして頂きたいのです。
なぜお金が必要なのか?
老後のための 資金作りのため 生活が苦しいから 将来が不安だから もっとショッピングなど自由に使いたいから もしもの時のために お金持ちになりたい
などなど、人それぞれ理由はあると思います。
しかし、その必要なお金はいくらですか?と聞くと、
具体的に答えられる人はほとんどいません。
お金が必要!だからお金について学ぶ!
という動機は大変いいことなのですが、
漠然と学んでいては、望むお金を手にできません。
だからまず、ご自身のライフプランに沿って具体的にいくらお金が必要なのか算出してみましょう。
その上で、物事を正確に把握するためには、現状分析が欠かせません。
毎月の収入、支出がどうなっているのか確認しましょう。
正直この作業は面倒です。
しかし、現状の把握ができて初めて次に進めますし、何よりこの作業は、
これから明るい未来に向けての準備になりますので、
ワクワクしながら取り組んでもらえたらと思います。
我々を取り巻く環境
お金のことについて学ぶ理由は人それぞれですが、
人生100年時代と言われるこの時代、 我々を取り巻く環境は変化しており、
社会的にお金を学ぶ理由が増えています。
現在我々がどのような環境下に置かれているのか、改めて確認しておきましょう。
新型コロナ感染者拡大
何と言っても 2020年1月から世界の常識を一変させた新型コロナによるパンデミック。
これによりこれまでの常識が通用しなくなってきました。
多くの企業がダメージを受け、リストラ、給料減、ボーナスカットなどが行われ、
経営を何とか維持している状況です。
下記は新型コロナウィルスによる倒産件数です。
参照:帝国データバンク
さすがに日に日に倒産件数の上昇は落ち着いてはきましたが、
新型コロナによる被害は大きく、今も倒産ギリギリで持ち堪えている倒産予備軍が
多く存在していると言えます。
平均寿命の伸び
2019 年時点の平均寿命は、男性が81.41年、女性が87.45年となっています。
今後平均寿 命は益々伸びていくことが予想されています。
少子高齢化による社会保障費の増加
前々から深刻な問題とされていた少子高齢化。
日本は先進国の中でも断トツの人口減少国で、
2050年台には人口は 1 億人を切ると予測されています。
また、生産年齢人口(15-64歳)は年々過去最低を記録しており、
2065年に約4,500万人 となる見通し(2020 年と比べ約 2,900 万人の減少)です。
社会保障給付費は、2025年度に約140.6兆円、2040年度には約188.2兆円に
増加する見通しとなっています。
少子高齢化の結果として、年金受給者を2020年で 1.9人で1人支える状態になっています。
このままいけば2050年には1.3人で1人を支える形となり、年金制度の崩壊も騒がれています。
退職金の受給額低下
日本経済のピーク期から、1,000 万円以上も退職金の受給額が減ってしまっています。
可処分所得の微増
可処分所得は2012年の水準からほとんど増えていません。
消費税や社会保障費、物価などが今後上昇していくことを考えると、
結果的に使えるお金が減っていくことになります。
これらのデータでは、日本では今後若い人たちの負担が増えていくことが目に見えているにも関わらず、
使えるお金が減っていくことが予測されています。
つまり、個人のお金が必要な理由とは別に、
社会背景的にも何かしらお金の対策をしておかないといけないということです。
不安を煽るようで申し訳ないのですが、これが現実です。
この現実を見ずに、ただなんとなく定年を迎え、
気づいたらあてにしていた退職金も年金も十分にもらえなくて、さあどうしよう・・・
残念ながらそんな状態になってからでは遅いです。
だから今、お金についてしっかりと勉強しておいて頂きたいのです。
始めるのに早すぎることはありません。
お金のことを学ぶとどうなるのか?
・資産を守ることができる ・お金を増やすことができる ・お金の賢い使い方がわかる ・必要な資金が見える化できるので不安が解消される
お金の勉強をしているとしていないとでは、将来の豊かさに差がつきます。
お金なんて必要ない。最低限生活できるだけあればいい。
という方も中にはいますが、人生何が起こるか分かりません。
必要な時に必要な対処ができるようにしておくことに越したことはありませんし、
お金がある方が人生の選択肢が広がります。
また、世界のほとんどが資本主義国家である以上、
お金は常に我々の生活について回りますので、勉強は必要です。
お金のルールを学び、賢く舵取りをしていきましょう。
これから一緒に学んでいきましょう。
おわりに
最後までお読み頂き誠にありがとうございました。
今回の内容はいかがでしたか?
節税や投資に関心を持ち、もっと学びたいと思って頂けていたら嬉しいです。
なお、マネープロデュースでは、多くの方にマネーリテラシーをつけて頂くべく、定期的にお金の教養講座を行っております。
より深くお金について学ぶことができますので、ぜひ下記よりご参加ください。