コラム

そう言うことだったのか!!お金がたまらない日本の現状

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日本は、先進国の中でも投資をする人が少なくて有名です。

実際に、海外の友人と話をしていたときに「私の周りに、投資をしている日本人の友人はほとんどいない。」と私がいうと、

「本で読んだことはあるけど、“日本人は投資をしない”って本当だったんだね。」という返答が返ってきました。

 

その言葉を聞いて、日本はマイノリティに属していることを知りました。

 

なぜ日本人は投資をしないのでしょうか。

投資をしない日本は、他国より遅れているのでしょうか。

 

今回はそんな、「日本で生活をしていると気づけない世界と日本の比較から見えてくる現状」と、

「日本はどのように変化しているのか」についてお話ししていきます。

 

島国特有の感覚が資産形成にも影響している!?

皆さんもご存知の通り、日本は島国です。

大陸地域と違い海外へ行くには、飛行機や船を使わなくてはいけません。

ネットが普及し、発達している近年では、世界中の情報流通がより便利になりましたが、

島国に住む国民には独特の特性があります。

 

それは内向的で、保守的。

少しネガティブな響きに聞こえるかもしれませんが、島国で育ったもの同士の団結力というのもあります。

島国は大陸よりも災害の影響を受けやすいため、遺伝子的に協力したり団結する性質を持っていると言われています。

無意識のうちに助け合ったり、他人に倣って同じように行動する特性があるのです。

その一つの例えとして日本では「空気を読む」という言葉がありますが、言葉を使わなくても察して同じように行動することができるのです。

 

海外ではこのような言葉がありません。

もちろんTPOを弁えてタブーな言動は控えたり察することは出来ますが、

これは「空気を読む」というより、マナーにあたります。

 

団結力があるということ自体は素晴らしく、だからこそ日本は数々の災害による困難を乗り越えて来れたのだと思います。

ただ、周りと同じ行動をとったり、保守的な性質から新しい物事を受け入れることに時間がかかるため、

大陸地域の国々よりも、情報やトレンドが広まるには自然と少し時間がかかるという特徴があるのも事実です。

 

大陸地域の人類は、開拓のために外向的でイノベーションを探求する性質を持っています。

そのため新しいものへの抵抗が低く、興味から始まるのです。

どちらが優っているのかという話ではなく、単純に生まれた場所と遺伝子はこのような結びつきがあるのです。

 

なんで日本人は貯金をするのか

世界では稀!日本の貯金文化

日本人は、投資か貯金かでいうと「貯金」を選ぶ人が多いでしょう。

実際に日本銀行が2020年に発表したデータによると、現預金が54%を占めているという結果でした。

それに対して、米国は14%が現預金

それ以外は、株式や投資信託、保険などの投資に当てているという結果です。

日本人の貯金と投資の割合は?ビジネスパーソンの約4割が資産運用を実践 | ZUU online

100万円ずつ与えたとして、アメリカ人なら86.3万円を投資にまわし、

日本人はその半分程度の45.8万円を投資にまわすということです。

 

バブルに形成された貯金への信頼

日本が絶好調だったのは、1985年頃のバブルと言われる時期です。

そもそもバブル経済とは、投機によって不動産や株式などの時価が爆発的に高騰して、

実体経済からかなりかけ離れるほどの経済状況に達することです。

 

この高騰は、市場における供給が実需を著しく上回ると、買い手が売り手の数を下回り下落が始まります。

これが、バブル経済の始まりと崩壊の仕組みです。

 

1985年頃、日本はバブル真っ只中で経済において何もかもが好景気でした。

銀行金利も当時は7%だったため、仮に100万円銀行に預けていたら来年には何もしなくても7万円が増えるという時代でした。

 

バブル期は、「貯金をしているだけで資産が増える。」という状態。

そしてバブル崩壊に伴って、株式など時価資産を保有していた層の自己破綻が相次ぎ、

投資に対する不信感を持った人も多く生まれました。

 

それから37年が経ち、現在の銀行金利は、大手バンクで0.002%程度。

100万円を預けたとしても、年間で増えるのは20円だけです。

 

しかし、バブル期の「お金は貯金しておけば勝手に増える」という考えを引きずり、

「貯金」が日本人にとって文化として定着してしまったため、

現代では日本人の金融資産の半分以上が預金であるという現状につながっています。

 

まるで別の国『37年前の日本と現在』

バブル真っ只中の日本と、現代の日本の状況が違うというのは誰でもわかりますが、

では37年前と今を比べて具体的にどれだけ変わったのでしょうか。

 

37年前と現代比較

平均年収

471万円→436万円

 

平均退職金

2,870万円→1,980万円

 

社会保険料

月3万円→月6.5万円

 

普通預金の金利

7%→0.002%

 

消費税

3%→10%

 

日経平均株価

3.0万円→2.8万円

 

生涯未婚率

6.6%→約22%

 

国民年金受給者

615万人→7,262万人

 

自分のために知る

37年前と現代の違いを知って、ショックを受けた方もいるのではないでしょうか。

残念ながら稼げるお金は減ったのに、支払うお金が増えていると言うのが現状です。

そのため、現代ではマネーリテラシーを磨き、どのようにお金と付き合っていくのか見直していくことが武器となります。

基本的なお金の知識からFIREを達成するための使える知識を育てる『マネープロデュース』で一緒に学びましょう。

 

【記事を書いた人】

Mia

FIREコンサルタント

国際線客室乗務員として4年間世界を回り、世界の金融事情とFIREという概念に出会う。

現在はFIRE達成のためにコンサルタントとしての活動をしながら、

日本人の金融教育向上を目標として執筆活動をしている。