TwitterやFacebookなどのSNSを見ていると、
日常的にたくさんの会社や上司に対する不満を見かけます。
皆さんは
「ブルーマンデー症候群」
「サザエさん症候群」
などというワードを聞かれたことはあるでしょうか。
日曜日の夕方から深夜に「翌日(月曜日)からまた通勤、通学しなくてはいけない」
という現実に直面し憂鬱になるという症状です。
実際SNSを見ていて日曜の夜には
「もう1週間が始まる」
「明日が来ないでほしい」
「月曜になるのが怖い」
などのネガティブな内容が多く見受けられます。
そのたびに思うのですが、なぜ私たちはこんなにも会社員として
働くことにこだわるのでしょうか。
もし朝の満員電車や残業、数字のプレッシャーに追われる日々から
解放されたらどうでしょうか。
これらから解放されれば間違いなく少しはこのようなツイートも減るはずです。
今回は、会社に勤めなくても生きていける方法をご紹介したいと思います。
なぜ我々が自分を追い込んでまで会社員として仕事をしているのか。
そこに続ける意味はあるのか、読み終わった後に考えてみてください。
会社で働く意味
会社員として仕事をされている方々はなぜ、
今の会社で働き続けているのでしょうか。
理由を考えてみてください。
特に新卒で初めて就職した会社を選んだ決め手は何だったでしょうか。
・興味がある分野に携わっているから
・自分のスキルを生かせる業種だから
・福利厚生が良かったから
・社内の雰囲気が良かったから
このような理由で就職先を決めたのではないでしょうか。
しかし仕事を続ける中で多くの方が感じる、
・給与が上がらない
・給与が低い
・人間関係にストレスを感じる
・休みが少ない
・残業が多い
このような理由で転職を考えたり、退職する人もいます。
転職するとなると多くの方が前回の「失敗」を繰り返さないように、
例えば残業が多い会社から転職する方であれば、
転職先の会社の残業時間を確認したり、給与に不満があって転職する方であれば
前よりも給与の高いところに転職をするというのが自然な流れです。
以上のように最初につく仕事は「やりたいこと」を中心に、
ただ働いている中で現実に打ち当たり多くの方が
「懸念を和らげられること」
にシフトしていきます。
そうなると業種や仕事内容は
自然とやりたいことじゃなくなっていき、
仕事に対するストレスも増していきます。
冒頭であげた「月曜日が憂鬱」の書き込みが多いのは
そんな現実を生きる日本の社会を物語っています。
会社員として働くメリット
収入が安定している
会社員をやめて起業をしたり、フリーランスとして仕事をしようと思うと
真っ先に浮かぶのが、「収入が不安定になるんじゃないか」という不安ですよね。
それくらい「安定した給与が入ってくる」ということは
多くの方の心の支えになっています。
仕事での充実感
仕事では様々な課題があります。
プロジェクトの責任者に任命されたり、
クライアントとの重要な契約を交渉しなければならないこともあるでしょう。
大きな仕事や責任の大きな仕事では
達成感や仲間とのつながりを実感できるかもしれません。
日常生活ではできないような経験も会社員にはあります。
人脈・人間関係の構築
会社員として働いていれば、
同じ部署の人
違う部署の人
社内ですれ違う方
来社したお客様…
様々な方と出会うことができます。
また同じ職種、会社に就いているということで
同じ志を持った方や目標、キャリアが似ている人と出会えます。
仕事関係の会食なども
さらに人脈を広げるチャンスになるでしょう。
会社員として働くデメリット
時間の縛りがある
会社に勤めている人は、
主な勤務時間は8時間かと思います。
休憩時間を含めれば、最低でも9時間はオフィスにいることになります。
これは、1日の活動時間の3分の1以上にあたります。
睡眠時間が8時間であるとすると、
1日24時間―仕事に費やす9時間―睡眠8時間=残り7時間。
自分の趣味や家族、恋人へ使える時間は1日7時間程度となります。
しかし食事やお風呂、出かける準備の時間などを加味すると
実際に自分の癒しのために使えている時間は、
もっと少ないことに気づかされます。
仕事に替えはありますが、あなたの時間の替えはありません。
上司からのハラスメント
人が仕事を辞める理由で最も多いのは、人間関係です。
エン・ジャパンの記事「退職理由のホンネとタテマエ会社に伝えた退職理由は「家庭の都合」、実際は…?」から引用
多くの方が職場での陰口を耳にするなど
居心地の悪い経験をしたことがあるかと思いますが、
実際に職場でのいじめやハラスメントは、昔から問題になっています。
毎日関わるからこそ、人間関係が悪いことによって
仕事に行きたくないという気持ちが強くなる要因になります。
給与が上がりにくい
日本の2020年の平均年収は433万円です。
月収にすると36万円ほどです。
昇給率の平均水準を見てみると、
月収25万円の中小企業の正社員は1.45%、
つまり3,500円。
大企業の正社員は2.59%で、
賃上げ額は6,500円
にとどまります。
このことから日本の昇給額が
圧倒的に低い事実が分かります。
我々は仕事をするために生きるのではなく、
生きるために仕事をしています。
年収が低い、給与が上がらないという懸念があれば
どんなに楽しい仕事でも、生きていくために一生続けるのは難しいです。
ストレスがたまる
生活の中で多少のストレスがあることは成長には良いことですが、
ストレスが多すぎると体に様々な悪影響を及ぼします。
ストレスが及ぼす代表的な影響として、鬱病があります。
心理的な状態と考えられ、認識できないこともあります。
職場で責任感を持って真面目に取り組んでいる人は
なかなか息抜きできずに、プレッシャーと共に生きる中で
鬱病を引き起こすこともあります。
鬱病は、肉体的にも精神的にも限界に達している証拠です。
肉体的な疲れは比較的気付きやすいですが、
精神的な疲れは仕事に誠実な人であればあるほど気付きにくく、
知らぬ間に限界に達していることもあります。
心身の健康が損なわれないことを会社が保証することはできませんので、
犠牲になるよりは辞めた方がずっといいのです。
メリットとデメリットのどちらを取るか
このメリットとデメリットを天秤にかけてどちらが重いでしょうか。
もしこのメリットの部分が会社員でなくても補えたら、
「会社員だからこそ、のしかかるデメリットやストレス」
から解放されることになります。
貯蓄だけでなく、投資や運用の資産形成を始める方が
昔に比べ現代では増えています。
この考えに追い風となるように近年ムーブメントを起こしている
「FIRE」という言葉を皆さんは聞いたことがあるでしょうか。
仕事を辞めても生きていける状態
FIREという考え方
FIREとはFinancial Independence Retire Earlyの略。
日本語にすると「経済的に自立して早期退職する」となります。
早期退職とは、定年退職前に仕事を辞めて退職すること。
早期退職して仕事のストレスから解放され、
自分の人生を豊かに過ごしたいと考える人は多いでしょう。
生活費を仕事からではなく、投資の運用益から賄うということを軸として、
好きなことに時間と労力を使うというのがFIREの考え方です。
リタイアって何
リタイアとは、退職のこと。
つまり仕事を辞めて自分の生活に時間を費やすことです。
FIREの方法
FIREの目安としては年間支出の25倍の資産が必要とされています。
年間支出は人によって異なるため、
毎月生活費をいくら使っているかご自身の性格スタイルを振り返る必要があります。
例えば毎月の手取り給与が25万円で、
毎月5万円貯金にあて、生活費は20万円に納めているという方であれば、
20万円(月生活費)× 12ヶ月 = 240万円(年間支出)
240万円(年間支出)× 25万円年分 = 6000万円
この6000万円を貯めることができたら、
それを資金にして投資信託の平均的利回りである4%で運用して
投資の運用益だけで生計が立てられるという原理です。
6000万円 × 4% = 240万円(年間支出と同等額)
このようにお金がお金を生み出してくれるため、仕事をしなくても生活することができます。
もしくは、「気分転換」、「楽しむため」に
仕事をするという人生に変わります。
お金の心配をしなくていいので、
年収のいいキツイ仕事をする必要がなくなります。
リゾートバイト
カフェの店員
アパレル
音楽活動
インフルエンサー
セミナー講師など
不安定だったり所得が少ないけれど
趣味やスキルを活かせる魅力的な仕事を選べるようになります。
早期退職のメリット
仕事のストレスがない
仕事を楽しんでいる人であっても、
人間関係や仕事量の多さなどで何かしらのストレスを抱えることは
当たり前のことです。
好きなことだけしていられれば悩むこともありませんが、
生活費を稼ぐという大きな理由があって仕事をしていれば
嫌なことやストレスがあっても飲み込みながら仕事をしていかなければいけません。
そのストレスやプレッシャーから解放されるというのが大きなメリットです。
自分の時間を確保できるようになる
フルタイムで働く場合、通常は1日8時間、週5日働くことになり、
1日24時間のうち3分の1を仕事で過ごすことになります。
しかし、早期退職をすれば、24時間いつでも
自分のために自由な時間を持つことができます。
家族との時間を増やせる
早期退職すれば、自分の好きなことに時間を使うことができます。
仕事で忙しくて家族とゆっくり過ごせるのは
休日だけというお父さんお母さんも多い中で、
早期退職をすることで家族と毎日一緒に食事をできる、子育てに参加できるなど
フルタイムの仕事ではできないようなことができます。
新しいことに挑戦できる
会社に行く時間がなくなると、時間を好きに使えるようになるため
新しいことに挑戦する機会も増えます。
時間に余裕があれば、
趣味にもっと時間を使ったり、
新しいジャンルの資格の勉強にチャレンジしてみたり、
より多くのことを学び、新しい分野を開拓することができます。
必ずしも仕事をしないで生きていくというわけではなく、
「仕事をするスタンス」が、
しなくてはいけないから、
しなくても生きていける
というスタンスに変わるので、
プレッシャーを感じずに、やりたいように挑戦できます。
ゆったりとした気持ちで、充実した日々を過ごすことができる
好きな時に好きなことができる生活は、
ストレスを回避することができ、ゆったりとした満足感のある日々を
過ごすことができます。
会いたい人に会いに行ったり、行ったことのない場所に行ったり、
地域のためにボランティア活動をしたりすることができます。
豊かな生活が送れるようになり、心も穏やかになります。
まとめ
生きていくために仕事をするのが今までの当たり前でした。
それが現代では、仕事でのストレスを理由に生きていくことを諦める人まで増えています。
転職や副業などももちろん現状を改善する一つの策にはなりますが、
「会社員」として働く以上ストレスはついて回ります。
現代でストレスフリーに生きていく選択肢として
FIREという言葉が広まってきています。
働くために生きるのではなく、
生きるために働くのでもなく、
FIREを通して楽しく生きるために働ける。
やりたいことは自分で決めればいいし、
逆にやりたくないことはやらなくても生きていける。
そんな人生を目指してみるのもいいかもしれません。
基本的なお金の知識からFIREを達成するための使える知識を育てる
『マネープロデュース』で一緒に学びましょう。