コラム

アフターコロナに備えて知っておきたい『サステナブルファイナンス』って何?

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この記事でわかること💡

・サステナブルファイナンスとは

・ESG投資とは

 

この記事は5分ほどで読み終わります。

 

最近頻繁に聞く「サステナブル」という言葉ですが、

皆さんはこの言葉の意味を知っていますでしょうか。

 

サステナブル(Sustainable)は、sustain(持続する)とable(〜できる)からなる言葉、

「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味があります。

 

そのサステナブルという言葉は、金融業界にも使われています。

それが、サステナブルファイナンスです。

サステナブルファイナンスって何?

サステナブルファイナンスとは、「環境・社会問題の解決に財務的なアプローチで取り組む手法・活動」であり、

ESG投資だけでなく、近年日本でも普及が進んでいる、

グリーンボンドやサステナビリティ・リンク・ローンなどの融資も含まれます。

 

2021年10月13日、米国でG20財務大臣・総裁会議が開催され、持続可能な金融は共同声明の一部として取り入れられました。

共同声明では、持続可能な開発目標やパリ協定で示されたグリーンで持続可能な経済と、

包括的な社会への移行には持続可能な金融が重要であるとし、そのために必要な行動をまとめた

「G20持続可能金融ロードマップ(SFR)」(2021年10月7日発表)が掲載されました。

 

ロードマップには以下について書かれています。

 

【5つの重点領域】
重点領域1:持続可能性の目標達成に向けた市場開拓と投資アプローチ
重点領域2:持続可能性に関するリスク、機会及び影響に関する一貫した、比較可能で意思決定に役立つ情報
重点領域3:気候変動・サステナビリティリスクの評価と管理
重点領域4:国際金融機関の役割、公的資金、政策的インセンティブ
重点領域5:横断的な課題

 

なぜサステナブルファイナンスは広く支持されているのか

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サステナブルファイナンスへの関心が高まっている背景には、環境・社会問題への世界的な関心の高まりがあります。

特に、これらの問題は年々緊急かつ深刻になっており、世界全体で取り組むべき課題であるという認識が高まっています。

 

地球温暖化による気候変動

人口増加による貧富の差の拡大

海洋汚染による漁獲量の減少

化石燃料の枯渇

 

その中で、持続可能な金融を通じて、地球上のさまざまな課題の解決を促進する必要性に着目しています。

 

これを受けて、機関投資家がCSR活動を通じて資金を調達し、個人投資家も社会の動きに合わせてESG投資を行い、

全体としてサステナブ持続可能な資金調達のための最も重要な手段は、以下の通りです。

 

サステナブルファイナンスの手法ESG投資って何?

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ESG投資とは、以下の3つの要素に配慮した経営を行っている企業への投資を指します。

 

 環境(Environment)

環境の保護に配慮した取り組みを行っているか

 

例えば、

二酸化炭素削減

公害対策

再生可能エネルギー利用など

 

社会(Social)

社会的な問題に取り組んでいるか

 

例えば、

職場環境改善

男女間の不平等を解消する

地域開発

恵まれない地域への寄付など

 

ガバナンス(Governance)

ESG投資は、機関投資家が積極的に取り組んでいるのが大きな特徴ですが、

個人投資家も偶発的にESG投資に関わることがあります。

 

EGS投資の始め方

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株式、債券、投資信託への投資は、ESGへの投資方法の一つです。

ESG投資の始め方については、こちらを参考にしてみてください。

 

株式への投資

この方法は、ESGに着目した企業を自ら調査し、個別銘柄に投資するものです。

個別銘柄への投資は経験が浅いと難しく感じるかもしれませんが、

ESGの観点から企業を評価する指標を参考にすれば、選択しやすいと思います。

 

例えば、FTSE Blossom Japan Indexは、日本企業のESGの総合評価を示す指数で、

FTSE Russellが独自に開発した企業評価指標を使用しています。

 

投資信託やETFを通じた投資

ESGに着目した企業を中心に構築されたファンドを選んで投資します。

投資信託には「CAM ESG日本株ファンド」「グローバルESG高品質成長株ファンド」

「グローバルESGバランスファンド」などがあり、ETFはExchange Traded Fundと呼ばれ、上場投資信託のことを指します。

投資信託やETFは、多くの企業へ投資できるという利点があります。

 

債券への投資

ESGボンドには、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンドなどがあります。

近年、日本の大企業が社債を発行することが増えていますが、

債券の発行や報告義務によって調達した資金の使途が限定されているため、

社会への貢献度を認識しやすいというメリットがあります。

 

まとめ

今後、ESG投資が注目されるにつれ、そのシェアは拡大していくと思われ、ESG企業や投資先を選ぶことで、

投資家として利益を得ながら世界をよりよくすることに貢献することができます。

ESGの投資機会をポートフォリオに含めることは、投資の視野を広げることになります。

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