投資全般

積立投資とは?積立投資について徹底解説!

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「投資するだけのまとまったお金がない・考える時間がない・いつ買ったらいいのかタイミングが分からない」

 

この3つの「ない」に悩む必要がなくなる方法があります。

 

それは「積立投資」です。 積立投資は、「毎月1万円ずつ」など、一定額を定期的に投資していく方法です。

 

少額で始めることができる手軽さと、自動的に購入するので、時間がなくても簡単に出来、手間がかかりません。

 

さらには、少額ずつ積み立てていくことから、はじめる時期はあまり重要ではなく、タイミングに悩む必要もないことが利点といえます。

 

先ほどの3つの「ない」を解消できる手法といえそうです。しかし、「投資」というとリスクがあるように感じ、 抵抗がある方も多いでしょう。

 

確かに、投資にはリスクはあります。しかし、積立投資は、 一定額を定期的に購入することにより、一定程度のリスクを抑えることが期待できます。

 

積立投資の場合、一定金額を購入していくため、値下がりすると、より多くの口数を買うことができます。

 

値下がり時に多くの口数を買っていた分だけ、その後、価格が上昇した際、積み立てた口数の評価金額が上昇し、 結果、利益が出やすいです。

 

「価格が高い時は少なく、 価格が安い時は多く買う」、 これが積立投資のポイントとなります。

投資信託の基本事項

ここで少し投資信託について簡単に説明します。

 

投資信託の購入金額や評価額は 「1万口あたりの価額である基準価額×ロ数」で算出されます。そのため、基準価額の動きだけでなく、量を示すロ数も重要です。

 

この基準価額は日々変動するため、積立投資で一定金額ずつ購入した場合、先ほど説明したように「価格が高いときは少なく、価格が安い時は多く口数を買う」ことができます。

 

そのため、一定の口数ずつ購入する場合に比べて、平均購入単価を平準化させる効果があるのです。

 

もちろん、価格の動きにより、この通りに当てはまらない場合もありますが、一見悪いことばかりの値下がりが、積立投資の場合は、チャンスに変えることができることは、是非覚えておいてください。

 

積立投資と相性の良い投資手法とは?

次に積立投資に加えて、安定的に資産運用を行うための2つの資産運用のポイントを紹介します。

 

それは資産分散と長期保有です。

 

景気などの変動により「毎年何に投資をしていれば一番良かったのか」は異なります。

 

毎年、最も成績が良い投資対象を当て続けるというのは、非常に困難なことなので、景気の動向に左右されないように、投資する資産を分散しておくことが大切です。

 

もし、1970年〜1989年の毎年1月からそれぞれ毎月1万円を株式や債券などに分散して、30年間、積立投資した場合、どこからスタートしても、すべてプラスになっています。

 

1970年から2019年までには、さまざまな出来事があり、日経平均株価も大きく動いていましたが、資産を分散してかつ長期に積立投資をすることで、このような結果となったといえます。

 

資産の分散、そして、長期保有が安定した資産運用のポイントであることがお分かりいただけたでしょうか。

 

では実際どのように積立投資を行えば、良いのでしょうか。

 

長期投資におすすめの投資方法は2つ

一例ではありますが、2つの例を見てみましょう。

 

「分かりやすいもの・コストを抑えたものが良い」という方については、TOPIXや日経平均株価などに連動するようなインデックスファンドがおすすめです。

 

インデックスファンドとは、TOPIXや日経平均株価などの指標に連動した運用成果を目指す投資信託であり、動きが比較的わかりやすい投資信託です。

 

一方、先ほど紹介した「分散投資の効果を得たい」という方は、ハランスファンドで積み立てる方法もあるので参考にしてください。

 

パランスファンドとは、さまざまな資産や地域に分散して運用する投資信託であり、商品によっては、資産配分を一定に維持するために調整したり、環境に応じて変更するものもあります。

 

老後の資金のために積立投資を始める方は、iDeCoという制度を活用することで、非課税メリットを享受しながら運用することが可能です。

 

iDeCoを活用した場合、利益の部分に対して通常は20.315%課税されますが、非課税となります。

 

そして、iDeCoの場合、さらに掛金が全額所得控除となるため、毎月2万円積み立てる場合、年間24万円の所得控除が60歳まで受けられます。

 

また、長期投資には、つみたてNISAもおすすめです。

 

つみたてNISAは1人あたり年間40万円まで投資可能で、非課税投資枠は、最長20年間利用することができる長期の積立投資に適している制度になります。

 

非課税期間が最長20年間ということは、例えば2019年に非課税口座を開設した方は、2038年まで非課税期間ということです。2042年までつみたてNISA 口座開設が可能です。

 

例えば、2020年からつみたてNISAを利用して年間40万円を積立投資した場合、2040年まで継続すると、20年間で合計800万円まで非課税で運用できることになります。

 

まとめ

今回は、「積立投資」について説明しました。

積立投資は、投資初心者の方でも比較的利益の出しやすい投資手法です。

長期分散投資を行うことで、積立投資の勝率をさらに高めることができます。

ぜひ今回の記事を参考に積立投資についての理解を深めていただければ幸いです。

 

【記事を書いた人】

渡辺たかし

都市銀行に11年勤め、資産運用コンサルティング(投資信託、保険、債券、外貨預金など) 融資関係(アパートローン、中小企業融資、ファクタリング)など、様々な業務に携わる。

現在は金融ライターとして活動中。

保有資格 「証券アナリスト ・FP1級 ・日商簿記1級」