分散投資とは、投資対象や投資期間を多様化させることでリスクを軽減する投資手法です。
投資対象が複数であれば、仮にそのうちの一つが値下がりするというリスクが発生しても、他のものでカバーできるという単純な原理(=銘柄分散投資)に基づきます。
時間による分散という考え方もあります(=時間分散投資)。これは、株式も債券も常に値動きがあるので、一時期にまとめて投資をするのではなく、時間をずらしながら投資を続けることによって、購入価格を平均化して、大きな値下がりリスクを避けるという考え方です。
そこで今回は、分散投資について説明します。わかりやすく説明しますのでぜひ参考にしてください。
目次
リスクとは
「リスク」というと、できるだけ避けて通りたいとお考えの方も多いと思いますが、資産
運用における「リスク」とは値動きの幅を指し、「リターン」とは収益性を指します。
リスクやリターンの大きさは投資対象によってさまざまです。 一般的に大きなリターンが
期待できるものはリスクが高くなり、リスクを抑えようとするとリターンも小さくなりま
す。
景気循環によって、株式や債券などの各資産の年次リターンは変化します。毎年予想が的中すればお金は何倍にも増えますが、外れればお金は減少してしまいます。 景気の動向に左右されないよう、資産を分散することがポイントです。
例えば、国内株式に投資した場合、リスク(利益・損失)にばらつきがあります。 もちろ
ん投資がうまくいけば大きな利益を得ることができますが、逆にうまくいかないと大きな
損失になってしまいます。
一方、株式・債券、国内・海外というように投資対象を分散させることで、 リスク(利益·
損失)のブレの平準化が期待できます。
様々な資産に分散して投資をすることによって価格を安定させる効果があるのです。分散
投資のメリット、デメリットについてみていきましょう。
分散投資のメリットは2つ!
分散投資には様々なメリットがありますが、分散投資のメリットは2つに集約されます。
- リスクを抑えて運用ができる
- 売買のタイミングを気にする必要がない
分散投資のそれぞれのメリットについてわかりやすく説明します。
リスクを抑えて運用ができる
分散投資は、様々な資産に分散して投資をするため、1つの資産に投資をするよりも、リスクを抑えて運用ができます。
特に、頻繁にポートフォリオの変更をすることができないサラリーマンの方や忙しい主婦の方にとってはリスクを抑えて運用ができるのは大きなメリットになるでしょう。
ある程度、放っておいてもリスクを抑えて運用ができるのは、分散投資最大のメリットといえます。
売買のタイミングを気にする必要がない
分散投資は、長期投資を基本にしているため、売買のタイミングを気にする必要はありません。
長期投資を基本にしているため、特に売買のタイミングを気にする必要はありません。
あまり株価などの動きにとらわれたくない投資家にとって、売買のタイミングを気にする必要がないのは、大きなメリットでしょう。
分散投資の主なデメリットは2つ!
分散投資は、メリットが多い投資手法になりますが、デメリットもあります。
分散投資の主なデメリットは2つです。
- 定期的にポートフォリオの見直しが必要
- 短期で大きな利益を上げるのは難しい
分散投資のそれぞれのデメリットについてわかりやすく説明をします。
定期的にポートフォリオの見直しが必要
分散投資は、資産配分を一定にしておく必要があるため、定期的にポートフォリオの見直しが必要です。
なぜなら、時間が経つにつれて、資産配分が崩れてくるからです。
例えば、株価が大きく上昇している場合、株価の比率が大きくなり、他の資産の比率が低くなります。
このように、資産配分を一定に保つためには、定期的にポートフォリオの見直しをしなければなりません。
頻繁に変える必要はありませんが、定期的に見直しが必要なのは分散投資のデメリットといえるかもしれません。
短期で大きな利益を上げるのは難しい
分散投資は、長期投資を前提としているため、短期で大きな利益を上げるのは難しいです。
長期間投資をすれば価格が安定するので、安定的に資産を増やせるのは大きなメリットですが、短期で大きな利益を上げられないのはデメリットといえるでしょう。
まとめ
今回は、分散投資について説明をしました。
分散投資は、投資初心者の方でも取り組みやすい投資手法のため、非常におすすめの投資手法になります。
短期で利益が出しにくいといったデメリットはありますが、資産運用の基本はあくまで長期投資になりますので、分散投資を有効に活用していただければ幸いです。