この記事でわかること💡
・SoFiとは何か
・注目を集めるSoFiの取り組みや事業
この記事は5分ほどで読み終わります。
皆さんはSoFiという会社を知っていますか?
今回は、ソフトバンクも投資をしているという、今注目を集めるユニコーン企業『SoFi』についてお話ししていきます。
ソフトバンク・グループのニケシュ・アローラ社長兼最高業務責任者(COO)は
「ソフトバンクは変化の機が熟した産業や地域への投資に務めている。この投資でソフトバンクは、
世界で最も大規模で重要な業種の金融サービスセクターに肩入れする。
SoFiはまさにフィンテック分野で変革者だ」と述べた。
(出典:https://kyodonewsprwire.jp/release/201510014223/)
目次
SoFiとは
2011年にスタンフォード大学出身のマイク・ギャグニーと、他4名の大学院生によって設立され、
40名のスタンフォード卒業生から200万ドルを調達し、100名の大学院生に2万ドル貸出した教育ローンから始まる。
続いてハーバード大学が、マサチューセッツ工科大学、ノースウェスタン大学、ペンシルベニア大学にも拡大していった。
このように顧客の中心はHENRYs(High Earners, Not Rich Yet)と呼ばれるミレニアル世代の高学歴・高収入の層であり、
教育ローンやリファイナンスの成功を足がかりに、モーゲージや個人ローンへとビジネスを拡大させている。
-Wikipediaより
SoFiは、アメリカのカリフォルニアに本社を置く、
学生ローンサービスからスタートしたソーシャルレンディングの会社です。
ソーシャル(Social)ファイナンス(Finance)、略してSoFiです。
学費が高騰している米国で、リスクの低い若者に低金利で返済できるよう学生ローンの借り換えを促し、
37万人以上の利用者に300億ドル以上の融資を行った実績を持っています。
近年は、投資、保険、クレジットカードなど、個人向け金融サービスを全面的に展開しています。
同社は、SPAC(Special Purpose Acquisition Company)と呼ばれる手法で株式を公開する予定であり、
これによりさらなる事業拡大が可能になると考えられています。
社会問題となっている学生ローン
アメリカでは学生ローンが社会問題化しており、Student Loan Heroの調査によると、
2018年に大学を卒業した学生のローンは平均29,800ドルだったそうです。
また、学生ローンの総額は1兆5,000億円を超え、過去最大となりました。
これは、米国の大学授業料が1980年代から2倍以上に上昇していることも一因であり、
現在20〜45歳の13%が、学生ローンの返済を理由に、
子どもを持つことや住宅購入を延期または中止するという選択に直面しているそうです。
また、過剰な学生ローンが彼らの人生設計に影響を与えることも増えています。
SoFiは、この学生ローン被害者世代を含む個人の財務管理を支援する金融商品を提供するフィンテック企業です。
低金利の借り換えローンが特徴で、投資や保険などのサービスも提供しています。
ソーシャルレンディングって何?
ソーシャルレンディングとは、お金を「投資」したい人(個人投資家など)と
「借りる」人(SoFiの場合は学生)をつなぐコミュニティファイナンスサービスの一種で、
P2Pレンディング、クレジット型コミュニティファイナンスとも呼ばれます。
学生は既存の銀行ローンよりも低金利で学資を借りることができ、
スタンフォード大学の卒業生を中心とした貸し手は、普通預金よりも金利が良く、
貸し倒れが少ないというメリットがあります。
SoFiの勢いを作る5つの要因
市場セグメンテーション
規制対象の銀行と比較して、SoFiはより戦略的な柔軟性を持つことを実現しています。
その成功の理由は、サービスを提供している学校にスタンフォード大学やハーバード大学などを、
選択しているという点です。
そのため、卒業後の学生達は、高収入を得られる傾向にあり、投資としてもリスクが低いと言えます。
低金利
先述したソーシャルレンディングの仕組みにより、
SoFiの借り手は低金利のローンを利用することが実現できた。
これにより借り手は、平均約14,000米ドル(約170万ユーロ)を節約することを実現しています。
預金金利の高さ
従来の銀行が0.03%~0.08%の金利で貸し出しているのに対し、
SoFiは預金金利を6.5%まで引き上げることができます。
SoFiにお金を預ける人は、Bank of Americaや大手銀行に預ける人よりもリスクを負うことになるので、
この方針は理にかなっていると言えるでしょう。
高品質な顧客体験
SoFiでは、借り手は約2分でローンの金利を知ることができます。
一方、Bank of Americaのユーザーは、審査にどれくらい時間がかかるかわかりにくいので、
スピードを重視する人には、SoFiがより魅力的に写るでしょう。
変化に素早く対応する
新興企業であるSoFiは、市場や社内の変化に迅速に対応しています。
学生ローンの借り換えから始まった同社のサービスは、現在では富裕層の卒業生からそれ以外の人々にも広がり、
これまでに2億ドル以上の学生ローンを確保しています。
SoFiのターゲットは HENRY
ソーシャルレンディングの成功により、
いわゆるHENRY(High Earning, but Not Rich Yet.;高所得だがまだ豊かではない)
にも該当するミレニアル世代をターゲットに、金融商品の幅を広げているのです。
金融商品としては、学生ローン、住宅ローン、ETFなどの投資商品、生命保険、自動車保険、
クレジットカードの発行などを取り扱っています。
また、貯蓄や投資を促進するための家計管理アプリケーションも提供しています。
SoFiの特徴は、ユーザーに提供するサービスにあります。
利用者には専属のキャリアカウンセリングを行い、就職を支援することで、収入の安定化を図っています。
SoFiの利益はどこから?
SoFiのビジネスモデルは、アフィリエイトパートナーからの手数料がベースになっています。
代表的なものとして、株式、ETF、クリプトアセット(仮想通貨)の販売や、
生命保険、自動車保険、家財保険などがあります。
また、SoFiは、アフィリエイトのサービスに対して、
アフィリエイトが発行したクレジットカードで支払いが行われるたびに、収益を得ることができます。
SoFiは、利用者からの収入はほぼゼロで、口座管理料やATM手数料も徴収していません。
クレジットを含む金融商品の利用を促進し、提携先から収益を得るという仕組みです。
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